上映
2021/3/14(日)10:30〜12:00
せんだいメディアテーク7fスタジオシアター
福島県飯舘村の人びとへのインタビュー映像「飯舘村に帰る」を、目や耳の不自由な方にも鑑賞していただけるよう、ボランティアが音声解説と日本語字幕を制作し、バリアフリー上映を実施しました。震災記録に映る土地ならではの風景やことば(方言)をどのように伝えるか。その一連の取り組みを紹介します。
掲載
SC3 2021年1月6日
クリエイターインタビュー|福原悠介(映像作家)
https://www.sendai-c3.jp/features/interview/yusuke-fukuhara-1/
朝日新聞 2020年11月30日
折々のことば:2009 鷲田清一
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14713313.htm
朝日新聞 2020年11月7日
フクシマの証言、目や耳不自由な人へ
http://www.asahi.com/area/miyagi/articles/MTW20201109041050003.html
河北新報 2020年11月2日
飯舘村民インタビュー映像、仙台で29日上映会 避難と帰郷を記録
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202011/20201102_63016.html
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2019年10月15日
『飯舘村に帰る』監督インタビュー
https://www.yidff.jp/interviews/2019/19i120-4.html
朝日新聞 2019年5月22日
宮城)映画館「セントラルホール」の思い出、1冊に
https://www.asahi.com/articles/ASM5K6HS1M5KUNHB00Z.html
映画
『家にあるひと』
2019年/21分/日本/
監督:福原悠介
古い一軒家に住む老婆が、家のまわりをほうきで掃いたり、昼寝をしたり、逃げ出した猫を追いかけたりする日々の風景。彼女ひとりでの淡々とした日常の時間を、説明的な描写やナレーション、音楽を排して記録した作品。『家』(2017)のショートバージョン。
『飯舘村に帰る』
2019年/55分/日本/
監督:福原悠介 出演:島津信子
東日本大震災による原発事故の影響で、思いもよらず避難しなければならなかった福島県飯舘村の人びと。避難指示が解除され、6年以上続いた仮設住宅での暮らしから、村に帰る選択をした村民たちは、かつての村の様子や帰村後の暮らし、村への想いを語る。語りを聞き、身ぶりを捉えた映像の記録。
『飯舘村に帰る』バリアフリー上映予告編
2020年11月29日にせんだいメディアテークでおこなわれたバリアフリー上映の予告編
構成・編集:福原悠介
撮影:相原洋
音楽:澁谷浩次(yumbo)
「二十六夜待ち:テーマ (Waiting for 26th Night - Theme)」 https://yumbo1.bandcamp.com/album/mus...
関連テキスト:もしもバリアフリー上映の「予告編」があるとしたら
本
『セントラル劇場でみた一本の映画』
2019/210×148mm/106ページ/500部限定/2,000円+税/
2018年に閉館した仙台の映画館「セントラル劇場」にかつて通った33名によるエッセイ+上映作品リストをまとめた小規模出版(リトルプレス)。およそ40年分にわたる上映作品のリストから、執筆者それぞれが「一本の映画」を選び、映画館の「記録」と観客たちの「記憶」を、文章を通じてつないでいく。具体的な映画作品をよりどころに、どこかほかの土地の映画館の暗闇とも接続していくようなエッセイ集。写真家・志賀理江子撮影のポスターつき。
ワークショップ
「対話インタビュー」
二人の人が向き合って語り合う様子を、二台のカメラで撮影・編集して、地域や学校の映像記録を作るワークショップ
インタビュアーが一方的に質問して情報を聞き出すかたちではなく、誰かに何かを聞くことをきっかけにお互いのあいだに「対話」が生み出されていくような場づくりを目指しておこなわれるワークショップ。ドキュメンタリー映画『なみのおと』などをヒントに、教育学者の田口康大と映像作家の福原悠介が、2017年から高校などの特別授業として実施。語り手だけでなく聞き手にも向けられる「カメラ」の存在によって、日常会話とは違う「対話」という行為を意識し、同時にそこに映っている人間の姿を通して「映像」が持つ力について主体的に考えていくことを試みている。
映像記録・参加作品
映像記録
smtコレクション(せんだいメディアテーク)
民話 声の図書室DVDシリーズ(せんだいメディアテーク)
川俣正 仙台インプログレス(せんだいメディアテーク)
全国海洋教育サミット(東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター)
参加作品
映画『空に聞く』(監督:小森はるか)
撮影・編集・録音・整音
映画『二重のまち/交代地のうたを編む』(監督:小森はるか+瀬尾夏美)
撮影・編集・録音・整音
アニメーション作品『薬草をしたためる』(浅野友理子)
編集・音響
yumbo配信ライブ『とてもいい日だったね』@火星の庭
撮影
講師
東京大学教育学部附属中等教育学校 課題別学習 講師
宮城大学価値創造デザイン学類事業構想学群感性情報デザイン演習Ⅲリサーチ系 非常勤講師
プロフィール
福原悠介
1983年宮城県仙台市生まれ。映像作家。アートプロジェクトや民話語りなど、地域の文化を映像で記録するほか、「対話」をテーマとしたワークショップをおこなう。主な監督作に『家にあるひと』(2019)、『飯舘村に帰る』(2019)など。また、小森はるか監督『空に聞く』(2018)、小森はるか+瀬尾夏美の『二重のまち/交代地のうたを編む』(2019)などに参加。記録集「セントラル劇場でみた一本の映画」企画・編集。